Windows 11では、企業や組織でよく使われる「ドメイン」にコンピュータを参加させることができます。
「ドメイン」に参加することで、ユーザーアカウントや設定、ポリシーが一元的に管理され、ネットワーク内の他のコンピュータと簡単に接続して管理できるようになります。
本記事では、Windows 11をドメインに参加させる方法を、誰でも分かりやすいようにステップごとに解説していきます。
ドメインとは?
まずは、ドメインの基本について簡単にご説明しますね。
「ドメイン」とは、Windowsサーバーが管理するネットワークの仕組みで、ユーザーアカウントやコンピュータ、セキュリティポリシーなどを一元的に管理できるようになっています。
これにより、ユーザーは一度ログインすればネットワーク内のすべてのリソースにアクセスでき、IT管理者はネットワーク全体を効率的に管理することができます。
事前準備
ドメインに参加するには、以下の準備が必要です。
- ネットワーク接続
ドメインコントローラが存在するネットワークに物理的または無線で接続していることを確認します。 - 資格情報の確認
「ドメイン」に参加するためには、ドメイン管理者から提供されたユーザー名とパスワードが必要です。 - Windows 11エディションの確認
「ドメイン」参加は、Windows 11 Pro、Enterprise、Educationエディションでのみサポートされています。
Windows11をドメインに参加させる方法
今回は例として、DCサーバ(WindowsServer2025)のドメイン管理者「Administrator」と「パスワード」を使用してドメインに参加します。
トラブルシューティング
ドメインへの参加に失敗した場合は、以下のトラブルシューティングを確認してください。
- ネットワーク接続の確認
ドメインコントローラに接続されているネットワークに問題がないか確認してください。 - 正確なドメイン名の入力
ドメイン名が間違っていないか確認してください。 - 適切な資格情報の使用
ドメイン管理者が提供した正しい資格情報を使用しているか確認します。 - エディションの確認
Windows 11 Homeエディションを使用している場合は、Pro以上のエディションにアップグレードする必要があります。 - ドメインに参加させるWindows11マシンのDNSサーバー設定確認
ドメインに参加させるWindows11マシンのDNSサーバーを変更します。
優先DNSサーバのIPアドレス欄を、ドメインコントローラーのサーバーIPアドレスに変更します。 (ドメインコントローラにDNSサービスが一緒にインストールされている場合)。 - DNSキャッシュをクリアする
ドメインに参加させるWindows11マシンのDNSサーバーを変更したら、コマンドプロンプトから「ipconfig /flushdns」を実行しクリアします。
まとめ
今回は、Windows11をドメインに参加させる手順とトラブルシューティングについて紹介しました。
Windows 11をドメインに参加させることは、企業や組織のIT管理においてとても重要な作業です。
ドメインコントローラーに接続し、正しいドメイン名とアカウント情報を入力するだけで、簡単にドメインに参加できます。ドメインに参加すると、システムの中央管理ができるようになり、セキュリティの強化やグループポリシーの適用など、運用がスムーズに行えるようになります。
この記事で紹介した手順に従って設定を進め、「ドメイン」参加を完了してください。
もし問題が発生した場合は、IT管理者に相談するか、トラブルシューティングを参考にしてみてくださいね。
参考情報
本記事内の設定手順は、MicrosoftのWindows Server のドキュメントに基づいて解説しています。詳細な仕様については、公式ドキュメントも併せてご確認ください。
コメント