Hyper-Vの拡張セッションモードを活用したドライブ共有方法

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Hyper-Vの拡張セッションモードを活用したドライブ共有方法

Windows 11 Proで「Hyper-V」の仮想マシンを使うとき、ゲストOSとホストOSの間でドライブを簡単に共有できると、業務の効率が格段にアップします。

通常、ホストOSのドライブをゲストOSに直接共有することができますが、もっと便利な方法として「拡張セッションモード」を使うことができます。

本記事では、「拡張セッションモード」を活用して、ゲストOSからホストOSのドライブを簡単に共有する方法をわかりやすく解説します。

目次

拡張セッションモードとは?

拡張セッションモード」とは、Windows11Pro/Hyper-Vの機能であり、ホストOSとゲストOS間でのより高度なインタラクションを可能にします。標準のセッションに比べて、以下のような特徴があります。

  • ゲストOSとホストOS間での簡単なドライブ共有
  • クリップボードの共有
  • 高解像度のディスプレイ設定

このモードを使用することで、ドライブ共有がよりスムーズになり、ユーザーエクスペリエンスも向上します。

セキュリティについて

Hyper-Vの拡張セッションモードを使用してホストOSとゲストOS間でドライブを共有することは便利ですが、セキュリティ面でも注意が必要です。以下のポイントに気をつけることで、より安全にドライブ共有を行うことができます。

  1. 不要なドライブの共有を避ける
    ドライブ共有時には、必要最低限のドライブのみを共有するようにしましょう。例えば、ホストOSの「Cドライブ」全体を共有するのではなく、特定のフォルダーや「Dドライブ」など、業務で必要なデータだけを共有するようにすることが重要です。共有する範囲を制限することで、不正アクセスやデータ漏洩のリスクを減らせます。
  2. 強固なパスワードとユーザー管理
    ゲストOSとホストOS間でファイル共有を行う場合、適切なユーザーアカウントと強固なパスワードを設定することが大切です。特に、仮想マシンの管理者権限を持つアカウントには慎重にパスワードを設定し、不正なアクセスを防ぎましょう。
  3. 共有フォルダーのアクセス権の設定
    共有するフォルダーには、アクセス権を適切に設定してください。例えば、ゲストOSからホストOSのドライブにアクセスできる場合でも、ゲストOSのユーザーが書き込み権限を持たないように設定することをお勧めします。書き込み権限を制限することで、意図しないデータ改ざんや削除を防ぐことができます。
  4. ネットワークセキュリティ
    仮想マシンがインターネットに接続されている場合、そのネットワークのセキュリティも重要です。仮想マシンのファイアウォールやアンチウイルスソフトを活用し、外部からの攻撃を防止するようにしましょう。特に、ホストOSとゲストOS間でドライブを共有する際は、セキュリティの観点からも信頼できるネットワーク環境を使用することが推奨されます。
  5. 定期的なバックアップ
    重要なデータを共有する前に、ホストOSおよびゲストOSのバックアップを定期的に行うことをお勧めします。仮想マシン内で作業中に誤って重要なデータを失ったり、マルウェアに感染した場合、バックアップを取っておくことで迅速に復旧できます。

ゲストOSからホストOSのドライブを共有する方法

今回は例として、ゲストOSからホストOSの「Cドライブ」と「Dドライブ」を共有します。

STEP
Hyper-Vマネージャーから仮想マシン(ゲストOS)へ接続します。接続時にポップアップ表示されますので、「オプションの表示」をクリックします。
Hyper-Vマネージャーから仮想マシン(ゲストOS)へ接続します。接続時にポップアップ表示されますので、「オプションの表示」をクリックします。

STEP
「ローカルリソース」タブをクリックします。
「ローカルリソース」タブをクリックします。

STEP
「ドライブ」から「ローカルディスク(C)」と「ボリューム(D)」にチェックし、「OK」ボタンをクリックします。
「ドライブ」から「ローカルディスク(C)」と「ボリューム(D)」にチェックし、「OK」ボタンをクリックします。

STEP
「接続」ボタンをクリックし、仮想マシン(ゲストOS)にサインインします。
「接続」ボタンをクリックし、仮想マシン(ゲストOS)にサインインします。

STEP
仮想マシン(ゲストOS)のエクスプローラーから、ホストOSの「ローカルディスク(C)」と「ボリューム(D)」がドライブ共有されていることを確認します。
仮想マシン(ゲストOS)のエクスプローラーから、ホストOSの「ローカルディスク(C)」と「ボリューム(D)」がドライブ共有されていることを確認します。

以上で、ゲストOSからホストOSの「Cドライブ」と「Dドライブ」を共有する方法は完了です。

トラブルシューティング

ポップアップが表示されない場合は、以下のトラブルシューティングを確認してください。

以下ポップアップの「今後この仮想マシンに接続するときのために設定を保存する」にチェックを付けてしまうと、仮想マシンへの接続時にポップアップが再表示されない。

仮想マシンへの接続時にポップアップが再表示されない。

セッション設定の編集で、再表示できます。

STEP
Hyper-Vマネージャーから仮想マシン(ゲストOS)を接続しサインインします。
Hyper-Vマネージャーから仮想マシン(ゲストOS)を接続しサインインします。

STEP
仮想マシン(ゲストOS)にサインインしたら、一度仮想マシン(ゲストOS)のウィンドウを「×」で閉じます。
仮想マシン(ゲストOS)にサインインしたら、一度仮想マシン(ゲストOS)のウィンドウを「×」で閉じます。

STEP
Hyper-Vマネージャーから仮想マシン(ゲストOS)を右クリックし、「セッション設定の編集」をクリックします。
Hyper-Vマネージャーから仮想マシン(ゲストOS)を右クリックし、「セッション設定の編集」をクリックします。

STEP
ポップアップが表示されますので、「今後この仮想マシンに接続するときのために設定を保存する」のチェックをはずし、「接続」ボタンをクリックします。次回、仮想マシン(ゲストOS)接続時から再表示されます。
ポップアップが表示されますので、「今後この仮想マシンに接続するときのために設定を保存する」のチェックをはずし「接続」ボタンをクリックします。次回、仮想マシン(ゲストOS)接続時から再表示されます。

まとめ

今回は、Hyper-Vの拡張セッションモードを活用したドライブ共有方法について紹介しました。

Windows 11 ProのHyper-Vで「拡張セッションモード」を使うと、ゲストOSとホストOS間でのドライブ共有がとてもスムーズになります

特にドライブの共有設定は簡単で、数回のクリックでホストOSのドライブにゲストOSから直接アクセスできるようになります。また、「拡張セッションモード」を使うことで、クリップボードの共有や高解像度ディスプレイ対応など、他の便利な機能も利用できるようになります。

Windows 11 ProとHyper-Vを使っているなら、ぜひこの機能を活用して仮想環境での作業効率をアップさせましょう!

参考情報
本記事では、Microsoft公式サイトの情報を参考に設定手順を解説しています。詳細な仕様については、公式ドキュメントも併せてご確認ください。

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