EntraIDにカスタムドメインを登録すると、会社や組織のブランドをしっかりと強化することができます。
自社のドメインを使って、従業員や顧客が使用するメールアドレスやアカウント名を統一することで、ブランドの信頼性が高まり、認知度も向上します。
本記事では、Entra IDに「カスタムドメイン」を登録する手順をわかりやすく解説し、その利点やブランド強化にどんな効果があるかについてもご紹介します。
企業のオンラインプレゼンスを強化したい方にとって、ぜひ参考にしてみてください!
本記事はこんな方におすすめ!
- 自社ブランドの統一感を強化したいIT担当者
- メールアドレスをカスタマイズしてプロフェッショナルな印象を与えたい管理者
- 初めてMicrosoft Entra IDを使う担当者
カスタムドメインとは?
「カスタムドメイン」とは、組織独自のドメイン名のことです。たとえば、「test.onmicrosoft.com」といった既定のMicrosoftドメインを使う代わりに、組織独自の「test.com」といったドメインを使うことで、メールアドレスやログイン時のユーザー名に自社のドメインを反映させることができます。
カスタムドメインを使う主なメリットは以下の通りです。
- ブランドの信頼性向上
従業員や顧客が、自社の独自ドメインを使用することで、ブランドの一貫性を保ち、信頼性を高めます。 - 一貫したメールアドレスの使用
従業員が同じドメインを使用することで、混乱を避け、プロフェッショナルな印象を与えることができます。 - パートナーや顧客への信頼感
外部の取引先や顧客に対しても、自社のアイデンティティが強く伝わりやすくなります。
前提条件
EntraIDにカスタムドメイン名を追加する際には、いくつかの前提条件があります。
EntraIDの自分のテナントを、他のEntraIDテナントと区別するために、インターネット上で名前解決が可能なドメインを使用する必要があります。たとえば、「.local」のようなローカルでしか使えないドメインは使用できません。インターネット上でグローバルに認識されるドメインを使用することが必須です。
そのためには、例えば「お名前.com」などのドメイン登録サービスを利用して、独自ドメインを取得する必要があります。このドメインがインターネット上で正しく設定されていることで、EntraIDテナントにそのドメインを追加し、企業や組織専用のカスタムドメインとして使用できるようになります。
今回のケースでは、「digitalwith.net」というドメイン名を取得しました。この独自ドメインEntraIDにカスタムドメインとして追加する流れを見ていきます。この手順を行うことで、従業員やユーザーが「@digitalwith.net」のような統一されたメールアドレスを持つことができ、企業のブランド力や信頼性を高めることが可能です。
カスタムドメインを登録する方法
今回は例として、EntraIDへカスタムドメインとして「digitalwith.net」を追加します。
「確認」ボタンは、クリックせず値のみ控えて下さい。
ドメインレジストラー(お名前.com)にて TXT レコードを作成後、「確認」ボタンをクリックします。
TTLは、ドメインレジストラー(お名前.com)のデフォルト値(600)を設定しています。
TTLも指定されていますが、ドメインレジストラー(お名前.com)のデフォルト値で問題ありません。
まとめ
今回は、EntraIDでカスタムドメインを登録する方法!ブランド力アップのポイントについてご紹介しました。
カスタムドメインをEntra IDに登録することは、組織のブランドを強化するために非常に重要なステップです。まず、独自のドメインを使うことで、組織全体で統一されたメールアドレスが使えるようになります。
例えば、「@test.com」のようなカスタムドメインを使うと、社内外でのコミュニケーションがよりスムーズになり、プロフェッショナルで信頼感を与えることができます。特にビジネスの初期段階や成長期において、顧客やパートナーに強い印象を与えることができるんです。
さらに、カスタムドメインを使うことで、企業のブランドがしっかりと反映され、従業員全員が統一されたメールアドレスやログイン情報を使うことができます。この統一感は、社内の連携だけでなく、外部とのやり取りにも大きなメリットがあります。顧客やパートナーに対する信頼感が高まり、ビジネスチャンスも広がる可能性が増えますよ。
Entra IDでカスタムドメインを設定する際には、DNS設定が重要なポイントです。特に、ドメインプロバイダーを通じてTXTレコードやMXレコードなどのDNSレコードを正しく設定する必要があります。この設定がうまくいかないと、ドメインの所有権を確認できなくなり、カスタムドメインの登録がうまくいかないことがありますので、DNS設定には慎重に取り組みましょう。
クラウド環境でも、ブランドの一貫性と信頼性を保つために、カスタムドメインの活用をぜひ検討してみてください!
参考情報
本記事内の設定手順は、MicrosoftのMicrosoft Entra のドキュメントに基づいて解説しています。詳細な仕様については、公式ドキュメントも併せてご確認ください。
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